最近、マネックスとドコモの連携、よく見るな…」という違和感
dポイント連携、クレカ積立、生成AI導入──
最近のマネックス証券の広告やサービスには、明らかに“尖った選択肢”が増えています。
その背景にあるのが、NTTドコモとの業務提携です。
この連携は、単なるサービス拡充ではなく、
「広告費を尖りに変換する設計思想」の表れだと感じます。
尖りの設計:連携によって生まれた選択肢たち
マネックス証券は、NTTドコモとの連携を通じて、以下のような“尖った選択肢”を設計しています。
- ✅ dポイント連携:投資でポイントが貯まる・使える導線設計
- ✅ クレカ積立:ドコモユーザー向けの資産形成導線
- ✅ 生成AI導入:銘柄スカウターの強化と情報設計の最適化
- ✅ UI改善:初心者でも迷わない設計思想
これらはすべて、「この証券会社はこういう人に向いてますよ」という選択肢の意味づけです。
広告の構造:NTTブランドと“信頼性”の補強
NTTドコモという巨大ブランドとの連携は、広告に“信頼性”という補助線を加えます。
- 「マネックスって尖ってるけど、ドコモと組んでるなら安心かも」
- 「dポイントが使えるなら、試してみようかな」
広告は、単なる露出ではなく、「尖り × 信頼性 × 行動喚起」の構造になっているのです。
成果の裏付け:口座数の増加と行動喚起
この連携によって、実際に成果も出ています。
- 本人確認済口座数:• 2024年3月期末:2,060,379口座
- 2025年3月期末:2,291,103口座
→ 約23万件の増加(前年比+11.2%)【出典:マネックスグループ 2025年3月期データ集】 - 月間口座開設数:• NTT連携後、約2倍に増加(マネックス社長インタビューより)
広告費は、“尖った選択肢”を通じて、行動喚起と成果に変換されていたのです。
費用対効果の問い:広告費は“尖り”に変換できたか?
マネックス証券の広告は、単なる露出ではなく、
「尖った選択肢の意味」を読者に伝える設計になっています。
広告費の使い方とは、単にCPAやCV数ではなく、
「誰に、どんな理由で選ばれるか」を設計すること──
それが、費用対効果の本質なのかもしれません。
まとめ:尖りは“連携”によって納得感に変わる
広告は、読者に「自分に合った選択肢」を提示する設計。
マネックス証券は、“尖り”をNTT連携によって補強し、
「この証券会社はこういう人に向いてますよ」と明示しています。
広告費は、“尖り”に変換できる──
それは、設計思想が明確な広告だけが持つ力なのです。
次回予告:SBI証券の“合理性で選ばれる”広告戦略
あなたの投資スタイルに合うのは、どの設計思想か──
次回は、SBI証券の広告戦略を通して「合理性」の意味を探っていきます。
👉 広告戦略シリーズ③:SBI証券は“合理性”で選ばれる
広告から見える“選択肢の意味”、一緒に紐解いていきましょう。
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