広告戦略シリーズ⑤:auカブコム証券は“制度活用”で選ばれる構造を設計していた

「制度がある」ではなく、「制度を使いやすくする」──それが設計だった

auカブコム証券は、広告費で目立つタイプではありません。
その代わり、NISA・iDeCoなどの制度を“使いやすくする設計”に注力しています。

制度は誰でも使える。
でも、“使いやすくする”ことが選ばれる理由になる──それが広告戦略の思想です。


① “制度活用”は設計思想だった

auカブコム証券は、制度そのものではなく、
制度を使う導線・UI・情報設計に広告費を使っているのです。

  • ✅ NISA割:継続利用で手数料割引【出典:Newsweek Japan
  • ✅ iDeCoの節税シミュレーション導線【出典:公式iDeCoページ
  • ✅ au PAYカード連携でポイント還元(最大3.0%)
  • ✅ Pontaポイントが貯まる投資信託設計

👉 制度を“使いやすくする設計”が、広告の役割になっている


② 成果の裏付け:制度活用が“行動喚起”につながった

  • 📊 NISA口座数:約80万口座(推定)
  • 🧮 iDeCo加入者数:約30万人超(推定)
  • 💰 預かり資産残高:約3.2兆円【出典:KDDIグループIR資料
  • 📈 au連携ユーザー比率:約40%(推定)

👉 制度 × UI × au連携が、広告費以上の成果を生んでいる


③ 広告は“制度を使いやすくする理由”を語る設計

auカブコム証券の広告は、制度の紹介ではなく、
制度を“使いやすくする設計”を語る構造になっています。

  • NISA導線の動画広告 → 「使ってみよう」ではなく「使えるかも」への転換
  • iDeCoの比較ページ → 「制度の違い」ではなく「自分に合う選び方」へ導く
  • au連携のポイント還元 → 「お得」より「使いやすさ」の納得感を設計

👉 広告は「制度の説明」ではなく、“制度活用の設計”を語る思想


まとめ:広告費は“制度活用”に変換できる──それがauカブコムの設計思想

auカブコム証券は、広告費を「制度の紹介」ではなく、
制度を“使いやすくする設計”に変換していた。

広告とは、「制度の存在」ではなく、
“制度を使う理由”をどう設計するか──その思想が選ばれる構造になるのです。


次回予告:シリーズ最終話──あなたに合う“設計思想”はどれか?

広告費は「露出」ではなく「選ばれる理由の設計」である──
最終話では、これまでの5社を比較しながら、
あなたに合う証券会社の“設計思想”を読み解きます。

👉 広告戦略シリーズ⑥:まとめ──広告費は“心理的欲求”に変換できるか?

を一緒に紐解いていきましょう。


前のタイトルはコチラから

👉広告戦略シリーズ④:楽天証券は“生活導線”で選ばれる構造を設計していた